非道徳ピアノレッスン ここは、非道徳なほどにピアノが上達する最終駅である。この最終駅に来た方はもう上手くなるしかない
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Unethical piano lesson

非道徳ピアノレッスンについて

僕は今年40歳になった。30代のある3年間、僕はいつも死ぬ方法や死ぬ場所を探していた。

何故かは、話せないけど、とにかく生きていたくなかった時期があった。

でも、30代最後の年に背負い込んでいる全てを吐き出そうと考え始めた。

そう、言い換えれば、ミッションが明確になったんだと思う。

僕がブダペストで習得した事、出会った全てのピアニストから盗んだ事をこれら、出会った人、一人一人に伝えていけば良いと思っていたのだが、
このペースだと数百人にしか伝えられないと30代後半に逆算してみたら答えが出たのだった。

では、どうしたらいいのかと考えるとなかなか答えは出て来なかった。ネット上で公開しても、ありがたられない事が分かった。

それもそのはずで、本当の話したい事を隠しながら話しているんだから、感謝なんかされる訳がない。じゃ、本当の事を話してみようと思考を180度転換する覚悟を持った。

みんなには大袈裟に聞えるかもしれないけど、これはかなりのエネルギーを使う決心だった。僕はハンガリーの首都、ブダペストに住み、生活をし、ピアノを学べば学ぶほど自分が日本人だという事に気が付かされ自覚した。

結局、「日本人ぽくない演奏をする」、なんてハンガリー人に言われても、あくまでも「日本人ぽく」、で外国人に成る事は出来ないと悟った。大和魂がDNAに刻み込まれている事実から逃げる事は出来なかった。それはある意味とても嬉しい事でもあり、西洋音楽をやっていくのには複雑な気持ちになった。

悩みに悩いんだ結果、僕は覚悟をした。西洋音楽をやっていくのなら、少しでもこの国の人間に溶け込んでやると。僕はハンガリーでカトリックに改宗した。ある意味、日本人の魂を売ったとも言える。

でもその位の事をしなければ、溶け込めないと深く考えた末の事だった。そして、かなりの時間を使って神父ドモコシュのもとでカトリックを学び、何百人のハンガリー人の前で洗礼を受け、ISTVAN(イシュトヴァン)という名を授かった。

そして、40歳を折に「非道徳ピアノレッスン」を開始する事にした。演奏をしてきて、またピアノを指導してきて、あまりにもハンガリーと違うこの日本に一石を投じる事にした。

色々な人たちに出会って来たが、各人が、すぐに解決出来る事に壁を持ち、夢をすぐに諦めてしまい、音楽大学を卒業したのにステージに立てないでいる現状に我慢ならなくなっていた。芸術にこれでいい、ということは決してない。しかし、もっと効率的に、もっと効果的に学べるのである。非道徳なほどに進歩出来るようにと、僕がこれから展開していくレッスンを

「非道徳ピアノレッスン」と名付けた。


SELA PIANIST 後藤 イシュトヴァン 宏一


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